ポン・デ・リング、ポン・デ・黒糖、ポン・デ・八穀あずき、そして新作ポン・デ・白桃!
ポンデライオンにお土産は買った。
この間、新作買わないで食べて帰ったらポンデライオンに二時間ぐらい耳元で叫ばれた。
というより、今でもポンデライオン不機嫌です。怒ってます。

…まあそんなこんなで、今日はこれからポンデライオンのご機嫌取りです。









アンダンテ










「ポンデライオン…本当にごめんね」


未だに私とまともに口を利こうとしないへそ曲りポンデライオンに謝罪する。
…今まで会話になっていたのか、もいまいちあやふやだけどさ。
私は鞄の中に押し込んでいたミスター○ーナツの袋を取り出して、ポンデライオンに差し出した。


「これで許して下さい」


訝しげに私を見た後に、袋を噛み千切って(!)中にいたポン・デ・リングとポンデライオンは対面した。
…うわ、すごい!ポン・デ・白桃を見た瞬間のポンデライオンの花咲かんばかりの表情!
これ漫画だったら本当に周りに花舞ってるよ。バラかガーベラあたりが。
そんな花咲かんばかりの笑顔を見せたポンデライオンは迷わずポン・デ・白桃に齧り付いた。


「もっちもっちもっちもっち」


相変わらずの食べるときの効果音だ。
もう聞きなれてしまったその音はまるで爆発のカウントダウンのようだなんて思ってみたり。
だって、これでポンデライオンの機嫌直せなかったら私何してあげればいいんだろう?
昨日一日、某ドーナツ店のドーナツには頼らないでやれることピンからキリまでやり尽くしたもん。
…そのどれもポンデライオンの機嫌回復には到ってないわけですけど…。


「ち、………もっちもっちもっちもっち」


ポン・デ・リング二つ目。
次は八穀あずきですか…私餡子系のお菓子結構好きだから食べたかったなあ…
ち、違う違う!
これはポンデライオンに機嫌直してもらうために買ったんだよ!
決して、機嫌直したら分けてもらおうなんて考えてはいません!


「もっちもっちもっちもっち」


次は三つ目、ポン・デ・黒糖ね。
一番馴染み深い味は最後にとっておくって寸法ね。
…ポンデライオンは大好物は最後に取っておくタイプなのか?
いや、いつでも食べれるから最後に回しちゃえって感じなのかしら?

うーん、どっちなんだろ?まあ別にどっちでも良いけどね。
だってポンデライオンはポン・デ・リングシリーズしか食べようとしないもの。

ってか、これでご機嫌直してくれるといいんだけどなー…。


「がおー」
「ポンデライオン?どしたの」


「許してくれるの?」と続けようとしたんだけれど、続ける前に、ポンデライオンが行動を起こした。
顔から(多分一応鬣の役割をしていると思われる)ポン・デ・リングを取り外し、足で私のほうにずずいと差し出したのだ。
私は勝手に食べて怒らせでもしたら、それこそ取り返しがつかないと思い、ポン・デ・リング指差して尋ねた。


「もらって…良いの?」
「がおー!」


それはもう勿論!といわんばかりにポンデライオンが一鳴きした。
ポンデライオンは私が買ったほうをそれはもう美味しそうに食べている。
…これは許してもらえたってことで良いのよね?
私はポンデライオンに一声かけた。


「ありがとうポンデライオン!大好き!」


そう言うと、ポンデライオンは跳躍して私の肩に着地した。
そして、耳に痛くない程度に鳴いた。
それはまるで私の言葉に「自分もだ」と同調したように聞こえた。



「がおー!」
「うん、本当にありがとねポンデライオン」





2005/04/26
またやっちゃいましたポンデライオン。絶対に何か食べなきゃ話が展開しない…
本当はもう許してたんだけど意固地になっちゃってたんだと思います。ポンデライオン。
まあポン・デ・白桃を食べれて万々歳?なポンデライオンさん。
今後フレンチウーラーちゃんとかマフィンガメなど以下略が出てこないって言い切れない自分が…います…。
…これ書いてるとお腹空きます。きっと読んでも空くんでしょう。

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