何時まで、この関係は続いていくの?









にもいえない、こんなことは。そう、あなたにも










きっと、彼は私があなたを愛している、と思っている。
確かにそうだったけど、今は確実に違う方向へと向いている。


彼はまるで子供のようだ。
そう、まるで駄々っこのよう。
自分は何よりリエナちゃんを大切にしているのに、私に大切にされたがる。
始めの頃はグレイのことを大切にしていたけれど今となっては気持ちが冷めつつある。


?どうしたんだ」
「何でもない。ちょっと考え事してただけよ」
「どんな考え事?」
「取り留めのない哲学的思想よ」
「ふーん」


軽く返せば、憮然とした返答が戻ってくる。予想の範疇内。
ただ用があってウェンと話すときも、キャットカフェのことについてヤマトに尋ねたときもグレイはいつも不機嫌になった。
そう、いつも彼は自分を優先してほしがった。
始めの頃は、『独占欲強いけど、愛ゆえだよね』なんてとっても肯定的に解釈していた。
痘痕も靨(あばたもえくぼ)とはよく言ったものよね。
今となってはその独占欲も子供じみたものだってわかってしまった。
わかりやすく言うなら…自分の玩具を他人に奪われるのを嫌がる感じ、かな。


「どうしたの?グレイ」
「……別に」
「そう?」


本に視線を下ろしていると、グレイに後ろから抱きしめられた。
ぎゅう、っと強めに抱き締められる。
……拙い、なんか機嫌損ねちゃったかな?


、俺のこと好きか?」
「…ええ、勿論」
「ちゃんと言ってくれ」
「……好き。グレイが好き」


嘘。
優しい柔らかな真実、に見せかけた嘘。
昔なら、嘘偽りのない真実だったのに。


「なら、愛してる?」
「うん」
。ちゃんと、言って、くれ」


私は一拍間を置いてふっと息を吐いた。



「…愛してるよ、グレイ」



それを聞いて満足げに肩口に顔を埋めるグレイを尻目に、私の心は冷えていた。
ひとつ、またひとつと偽りの言葉を紡ぐ度に心が冷えていく気がした。

あなたにだけは言えない。
ずるずると何のためかもわからず続く関係を断ち切りたいと思っている、なんて。





2005/03/27
うわ…怖い。ヒロインさんの心の中がぐるぐると…
……グレイ夢は、ほんっとうに甘く出来ないです。
台詞だけ見れば甘いかもしれないですけど…心中穏かじゃないし…
今度は甘いグレイ夢を書いてみたいです。
…でも書けるか正直わかりません…

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